2025年8月5日放送の「ザ!世界仰天ニュース」では、元KARAのク・ハラさんの遺産をめぐる問題から生まれた「ク・ハラ法」成立の裏側が特集されました。
また、多くの人が悩む「むずむず脚症候群」や、繰り返す謎の感染症についても詳しく解説されます。
遺産をめぐる争いと「ク・ハラ法」成立の背景
多くのファンに愛された元KARAのメンバー、ク・ハラさん。
彼女が2019年11月に急逝した後、その遺産をめぐって家族の間で壮絶な争いが起こりました。
その中心には、彼女が幼い頃に家を出て以来、音信不通だった実の母親の存在があります。
母親の登場と裁判の行方
ク・ハラさんがわずか9歳の頃に家を出ていった実の母親が、彼女の死後、葬儀の場に突如として現れました。
そして、法律上の権利を主張し、ハラさんの遺産の半分を要求したのです。
これに対し、ハラさんを育ててきた兄のク・ホインさんは「育児を放棄した母に相続の資格はない」と強く反発し、法廷で争うことを決意しました。
2020年12月、光州家庭裁判所は、母親の相続分を法定相続分である50%から40%に減らす判決を下します。
父親が自身の相続分をホインさんに譲渡したため、最終的に兄のホインさんが遺産の60%を相続することになりました。
国民を動かした「ク・ハラ法」への署名運動
裁判には一区切りつきましたが、兄のホインさんの行動はそこで終わりませんでした。
彼は、妹と同じような境遇にある人が将来現れないように、「育児の義務を著しく怠った親の相続権を認めない」という法律の制定を求める活動を始めます。
SNSなどを通じてインターネット署名を呼びかけたところ、わずか30日間で10万人以上の賛同が集まり、この大きな国民の声が韓国国会を動かしました。
その結果、2024年8月、「ク・ハラ法」と名付けられた民法改正案が全会一致で可決され、2026年から施行されることが決定したのです。
兄ク・ホインさんの思いと遺産の行方
ク・ホインさんが法改正にまで踏み切ったのは、「姉が人生で経験した苦しみを二度と他の誰にも味わわせたくない」という強い思いからでした。
彼は相続した遺産を、母子家庭や夢を追う若者たちを支援するための基金設立に活用することを検討しています。
ハラさんが芸能活動を通じて多くの人に希望を与えたように、彼女の遺産が今後、別の誰かの支えになることを願っているのです。
家族の愛と決断が、韓国の社会と法律に確かな変化をもたらしました。
謎の“脚ムズムズ”に悩まされる芸人の病気とは?
番組では、夜になると足がムズムズして眠れなくなる「むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)」も取り上げられました。
この病気は、じっとしていると足に虫が這うような何とも言えない不快感が現れるのが特徴で、日本では数百万人がこのつらい症状に悩んでいます。
原因として、体内の鉄分不足や、脳内の神経伝達物質であるドーパミンの働きの異常が関係しています。
治療法としては、食生活の改善やサプリメントによる鉄分補給、ドーパミンの働きを助ける薬物療法などがあり、症状をコントロールすることが可能です。
鼻や肺に繰り返し起こる謎の感染症の正体
「鼻づまりや咳が何度も再発する」という、風邪に似た症状が長く続く方の事例も紹介されました。
このような症状の裏には、単なる風邪ではない、複数の病気の可能性が隠れています。
考えられる病気には、「副鼻腔気管支症候群」「原発性線毛機能不全症(PCD)」「抗体免疫不全」「肉芽腫性血管炎(GPA)」などがあります。
これらの病気は診断が難しく、耳鼻咽喉科と呼吸器科の連携や、CT、血液検査、痰の培養検査など、専門的な検査を経て初めて特定されることが多いです。
番組では、実際の患者がどのようにして正しい病名にたどり着き、治療に結びつけたのか、その過程も紹介されました。
まとめ
「仰天ニュース」で紹介された、元KARAク・ハラさんの遺産問題から生まれた「ク・ハラ法」、多くの人が悩む「むずむず脚症候群」、そして診断が難しい謎の感染症についてまとめました。
家族の愛が社会の法律を変えた感動的な物語と、私たちの身近に潜む病気の正しい知識は、多くのことを教えてくれます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。