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【ノンストップ】夏の口臭・歯周病対策!セルフケアのやり方を歯科医が紹介

2025年8月8日に放送されたフジテレビの情報番組『ノンストップ!』では、「夏の口臭と歯周病リスク」というテーマが特集されました。

夏場に特有の「口の中のネバつき」や「口臭」は、実は見過ごせない体からのサインです。

この記事では、なぜ夏に口内トラブルが悪化するのか、そのメカニズムと、歯科医も推奨する日々のセルフケア方法について、詳しく解説していきます。

目次

暑い夏に口臭や歯周病が悪化するワケとは?

夏に口臭や歯周病のリスクが高まる主な原因は、唾液の減少にあります。

結論として、夏の暑さによる水分不足が唾液の分泌量を減らし、口内環境を悪化させます。

その理由は、唾液が持つ重要な役割にあります。

唾液は口の中の食べカスや細菌を洗い流す「自浄作用」や、細菌の繁殖を抑える「抗菌作用」を担う、いわば天然の洗浄液です。

しかし、夏は汗をかく量が増えるため、体内の水分が不足しがちになります。

これにより唾液の分泌が滞り、口の中が乾燥してしまうのです。

具体的には、唾液というバリア機能が低下すると、口臭や歯周病の原因となる細菌が爆発的に増殖しやすい環境が生まれます。

さらに、夏バテによる体力低下や、冷たい飲食物の過剰摂取による免疫力の低下も、細菌に対する体の抵抗力を弱め、歯ぐきの腫れや出血といったトラブルを引き起こす一因となります。

また、高温多湿な日本の夏は、細菌そのものの活動を活発にさせるため、普段以上にリスク管理が重要になります。

歯周病が進むとどうなる?放置する危険性

歯周病を放置すると、最終的に歯を失うだけでなく、全身の健康に悪影響を及ぼす危険性があります。

歯周病は単なる口の中の病気ではなく、全身疾患のリスクを高めることが科学的に明らかになっているからです。

歯周病が進行するプロセスは、まず歯ぐきが腫れて出血しやすくなり、徐々に歯を支える骨が溶かされ、歯がグラグラになり、最終的には自然に抜け落ちてしまうというものです。

一度進行した歯周組織は自然には元に戻らず、回復には歯科医院での専門的な治療が不可欠です。

さらに深刻なのは、歯周病菌や、菌が作り出す炎症物質が歯ぐきの血管から体内に入り込み、血流に乗って全身を巡ることです。

これにより、心臓病や脳梗塞、糖尿病、肺炎といった様々な病気のリスクを高めることが分かっています。

特に妊娠中の女性が歯周病にかかると、早産や低体重児出産のリスクが上がることも指摘されています。

つまり、夏場に感じる些細な口の不調も、体全体の健康を守るための重要な警告サインなのです。

歯科医もすすめる!夏のセルフケア方法

ここでは、歯科医も推奨する、夏に実践したい具体的なセルフケア方法を6つご紹介します。

日々の少しの工夫で、お口のトラブルを効果的に予防できます。

こまめな水分補給

唾液の分泌を促す最も基本的で重要な対策は、こまめな水分補給です。

体内の水分が満たされることで、唾液が作られやすくなります。

特に汗をかきやすい外出時や運動後は、意識的に水分を摂ることが大切です。

水筒やペットボトルを常に携帯し、「喉が渇いた」と感じる前に少しずつ飲む習慣をつけましょう。

よく噛む食事を心がける

食事の際によく噛むことも、唾液の分泌を促進する効果的な方法です。

食べ物を噛むという行為が、顎の筋肉を通じて唾液腺を直接刺激します。

リンゴやにんじん、セロリといった、シャキシャキとした食感で噛みごたえのある野菜や果物を食事に積極的に取り入れると良いでしょう。

ガムやキャンディで唾液を刺激

食後や口の乾燥が気になる時には、シュガーレスガムやキシリトール100%のキャンディを活用するのも有効です。

これらは糖分を含まないため虫歯のリスクを上げることなく、噛んだり舐めたりすることで唾液の分泌を促します。

特に食後にガムを噛むと、唾液によって口内が中和され、すっきりします。

朝晩の歯磨きをしっかり

基本的なオーラルケアである歯磨きは、夏場はより一層丁寧に行う必要があります。

フッ素が配合された歯磨き粉を使用し、1日に2回、それぞれ2分以上かけて歯と歯ぐきの境目を優しく磨きましょう。

歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間の汚れは、歯間ブラシやデンタルフロスを使って除去することが歯周病予防に極めて効果的です。

また、口臭の原因となる舌の上の汚れ(舌苔)も、舌クリーナーで優しく清掃しましょう。

乾燥対策をプラス

特に就寝中は唾液の分泌が減るため、朝起きた時に口の渇きを感じる人も多いです。

そのような場合は、就寝前に口内保湿用のジェルやスプレーを使用したり、寝室で加湿器を使ったりして、口の中の乾燥を防ぐ対策を取り入れるのがおすすめです。

冷たい飲み物の飲みすぎに注意

暑いとつい手が伸びる甘い炭酸飲料やアイスクリームは、糖分が多く含まれており虫歯の直接的な原因になります。

また、体を冷やしすぎて免疫力の低下を招くこともあります。

冷たいものを摂る際は一気に飲むのを避け、飲んだ後には水で口をすすぐ習慣をつけると、虫歯リスクを低減できます。

習慣化のコツ:夏のうちに生活を見直そう!

これまで紹介したセルフケアを継続するためのポイントをまとめます。

健康な口内環境を維持するためには、一時的な対策ではなく、良い習慣を生活に根付かせることが重要です。

まず、喉が渇く前に水を飲むことを徹底しましょう。

次に、食事や甘いものを口にした後は、水でうがいをする癖をつけ、酸や糖分を洗い流します。

日中の口の渇き対策としては、キシリトール配合のガムやキャンディを上手に活用して唾液を刺激します。

そして、基本となる毎日の歯磨きでは、フロスや歯間ブラシを必ず併用し、歯と歯の間のケアを怠らないようにしてください。

最後に、これらのオーラルケアを支える土台として、十分な睡眠と栄養バランスの取れた食事を心がけ、体全体の免疫力を高く保つことが、あらゆる口内トラブルを防ぐ鍵となります。

よくある質問Q&A

最後に、夏のオーラルケアに関するよくある質問とその回答をご紹介します。

Q:マウスウォッシュはどれがいい?

マウスウォッシュを選ぶ際は、アルコール成分が含まれていないタイプを選ぶのがおすすめです。

アルコール入りのものは殺菌効果が高い一方で、口の中の水分を奪い乾燥を助長してしまうことがあります。

唾液の分泌を妨げないノンアルコールタイプで、さらに虫歯予防効果のあるフッ素が配合されている製品が理想的です。

Q:外出先でも口臭対策できますか?

はい、可能です。

外出先でも手軽にケアできるよう、携帯用の歯ブラシセットをカバンに入れておくと便利です。

歯磨きが難しい状況では、前述のシュガーレスガムやキシリトールキャンディを噛む、あるいは水筒の水を飲んで口を潤すだけでも十分な対策になります。

Q:歯医者にはいつ行けばいい?

歯ぐきの腫れや出血などの自覚症状がなくても、定期的に歯科医院で健診を受けることが非常に重要です。

特に自覚症状が出にくい歯周病のチェックや、自分では落としきれない歯石の除去(クリーニング)はプロに任せるのが一番です。

夏休みなど、比較的時間に余裕が持てるタイミングを利用して、かかりつけの歯科医院で定期健診を受けましょう。

まとめ

夏の口臭と歯周病対策についてまとめました!

夏は汗による水分不足で唾液が減少し、口内環境が悪化しやすい季節です。

しかし、こまめな水分補給や丁寧な歯磨き、食生活の工夫といったセルフケアを習慣にすることで、リスクを大幅に減らすことができます。

今回ご紹介した方法を日々の生活に少しずつ取り入れて、お口の健康を守り、爽やかな息で快適な夏を過ごしましょう。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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