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【ゲンキの時間】日焼け止めの使い方・サングラスの選び方・食べ物を紹介!目の紫外線対策

2025年7月20日放送の『健康カプセル!ゲンキの時間』で、専門医が教える「紫外線の恐怖と対策」について紹介されました!

今回のテーマは、夏本番に気になる「紫外線」。

シミやシワといった肌トラブルだけでなく、疲労や免疫力低下、さらには失明やがんのリスクにも繋がる紫外線の知られざる影響と、今日からできる正しい対策法を、東海大学医学部付属病院の西﨑泰弘先生が詳しく解説します。

目次

紫外線の基本知識

紫外線とは何か、その正体から見ていきましょう。

紫外線は、私たちが目で見ることができる光(可視光線)の紫色の外側にある、目には見えない光です。

英語の「UltraViolet(UV)」も、「紫を超えた」という意味に由来します。

この目に見えない光は、ゴムやプラスチックを劣化させるほど強い力を持っており、私たちの身体にも様々な影響を及ぼします。

紫外線の種類と肌への影響

地上に届く紫外線には主に2つの種類があり、それぞれ肌に与える影響が異なります。

UV-B:シミやそばかすの原因

UV-Bは波長が短く、肌の表面(表皮)にダメージを与えて炎症を引き起こす紫外線です。

この炎症が繰り返されると、肌は防御反応としてメラニンという黒い色素を生成し、これがシミやそばかすの直接的な原因となります。

UV-A:シワやたるみの原因

一方、UV-Aは波長が長く、肌の奥深くにある真皮層まで到達します。

真皮層では、肌のハリや弾力を支えているコラーゲンなどを破壊してしまうため、シワやたるみを引き起こす原因になるのです。

日焼けの仕方の個人差

日焼けした時に肌が黒くなりやすい人と赤くなりやすい人がいますが、この違いはメラニン色素の量によって決まります。

肌が黒くなりやすい人は、メラニン色素が多いため、紫外線による細胞へのダメージを効果的に防ぐことができます。

紫外線に対する防御力が高いタイプです。

対照的に、肌が赤くなりやすい人はメラニン色素が少なく、紫外線が直接細胞にダメージを与えやすいため、やけどや皮膚がんのリスクが高くなります。

このタイプの人は、特に入念な紫外線対策が必須です。

紫外線が引き起こす皮膚の病気

長年紫外線を浴び続けることで、シミやイボだけでなく、がんにつながる危険な皮膚疾患を引き起こすことがあります。

脂漏性角化症(老人性イボ)

「脂漏性角化症」は、シミが紫外線を浴び続けることで皮膚の細胞が異常に増殖する良性の腫瘍で、「老人性イボ」とも呼ばれます。

顔の側面や首筋など、日光が当たりやすい場所にできることが多いです。

見た目が似ている悪性の皮膚がん「メラノーマ」との区別が重要なので、気になるイボがあれば皮膚科を受診しましょう。

日光角化症

「日光角化症」は、長年の紫外線ダメージの蓄積によって皮膚のDNAに異常が生じる病気です。

これは放置するとがんに移行する可能性がある危険な状態で、「前がん病変」と位置づけられています。

赤みを帯びて盛り上がった、消えない腫瘍がある場合は、すぐに皮膚科で診てもらう必要があります。

紫外線による免疫力の低下

紫外線は肌の免疫力も低下させます。

肌には免疫を司る「ランゲルハンス細胞」が存在しますが、紫外線を過剰に浴びるとこの細胞が破壊されてしまいます。

その結果、肌の免疫力が落ち、ヘルペスウイルスが活性化して水ぶくれができるなど、様々な肌トラブルが起こりやすくなるのです。

日焼け止めの正しい使い方

紫外線から肌を守る基本は日焼け止めです。

紫外線量が非常に強い日には、わずか15分で肌が日焼けを始めます。

日焼け止めに記載されている「SPF」はUV-Bを防ぐ効果、「PA」はUV-Aを防ぐ効果を示します。

SPFは数値が大きいほど、PAは「+」の数が多いほど防御効果が高くなりますが、その分肌への負担も増えるため、シーンに合わせた使い分けが重要です。

顔に塗る際の適量は、まず1円玉サイズの量を顔全体になじませ、さらに同量でもう一度重ね塗りする「2度塗り」です。

この方法で、塗りムラなく十分な効果を得られます。

腕や首筋など、肌が露出する部分にも忘れずに塗りましょう。

紫外線トラブル「目」への影響

紫外線は肌だけでなく、目にも深刻なダメージを与え、全身に影響を及ぼすことがあります。

目からの紫外線で全身が日焼けする!?

マウスを使った実験では、目にだけ紫外線を当てたマウスが全身日焼けするという結果が出ています。

これは、目から入った紫外線刺激に脳が反応し、「全身が紫外線を浴びている」と勘違いして、肌に紫外線が当たっていなくても全身のメラニン生成を促す指令を出してしまうためです。

これにより、全身の肌が黒くなる可能性があります。

紫外線が影響する目の病気

目自体も紫外線のダメージを受け、重大な病気につながることがあります。

白内障

「白内障」は、目の中でレンズの役割を果たす水晶体が白く濁り、視力が低下する病気です。

水晶体のたんぱく質が紫外線のダメージで変性することが、発症の一因です。

加齢黄斑変性

「加齢黄斑変性」は、網膜の中心部である黄斑が紫外線などのダメージで傷つき、視力低下や失明に至る病気です。

一度損なわれた視力は、ほぼ回復不可能とされています。

サングラス選びのポイント

目の紫外線対策にはサングラスが有効ですが、選び方には注意が必要です。

実は、色が濃すぎるサングラスは逆効果になります。

暗さで瞳孔が開いてしまい、かえって多くの紫外線を取り込んでしまうからです。

紫外線対策のためには、瞳孔が開きすぎない「薄い色のレンズ」のサングラスを選びましょう。

紫外線がもたらす「全身疲労」

夏バテのような強い疲労感も、実は紫外線が原因かもしれません。

疲労の原因は「活性酸素」

目から入った紫外線が脳を刺激すると、体内で疲労物質である「活性酸素」が過剰に生成されます。

この活性酸素が身体を酸化させ、自律神経の乱れを引き起こすことで、強い倦怠感や夏バテにつながるのです。

紫外線ケアにおすすめの食材

活性酸素の働きを抑える「抗酸化作用」のある栄養素を摂ることが、内側からの紫外線対策になります。

ビタミンC

最も手軽で効果的なのが「ビタミンC」です。

特にキウイはフルーツの中でもトップクラスのビタミンC含有量を誇り、黄肉種で100gあたり約140mgも含まれています。

ビタミンACE(エース)とアスタキサンチン

ビタミンCに、同じく強い抗酸化力を持つビタミンAとビタミンEを加えたものは「ビタミンACE(エース)」と呼ばれます。

  • ビタミンA: ニンジン、ホウレン草、カボチャ
  • ビタミンE: アーモンド、ピーナッツ、大豆

さらに、サケやエビなどに含まれる赤い色素成分「アスタキサンチン」は、ビタミン類の中でも特に強い抗酸化力を持つため、積極的に摂取したい栄養素です。

まとめ

今回は、『健康カプセル!ゲンキの時間』で紹介された紫外線の恐怖と、肌・目・全身を守るための対策法についてまとめました。

紫外線は、単なる日焼けの原因ではなく、シワやたるみ、免疫力低下、白内障や加齢黄斑変性といった目の病気、さらには全身の疲労感にまで関わる深刻な問題です。

日焼け止めを「2度塗り」すること、サングラスは「薄い色」を選ぶこと、そして抗酸化作用の高い「ビタミンC」や「ビタミンACE」、「アスタキサンチン」を含む食材を意識して摂ることで、外側と内側の両方からしっかりと対策していきましょう。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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