2025年7月13日に放送された「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」では、多くの人々に愛される「ご当地銘菓」の知られざるお金のヒミツが特集されました。
この記事では、番組で取り上げられた北海道、鹿児島、福岡、愛知のユニークで魅力的なお菓子たちを詳しく紹介します。
ご当地銘菓のお金のヒミツ
番組では、地域ならではの魅力が詰まった数々のお菓子が登場しました。
年間売上が130億円を超える定番土産から、SNSで話題のユニークな和菓子まで、そのヒットの裏側には驚きの戦略やストーリーが隠されています。
北海道「白い恋人」:年間売上130億円の理由
北海道土産の絶対的王者「白い恋人」は、年間売上130億円、1日におよそ83万枚も製造される超人気商品です。
この驚異的な人気の背景には、計算され尽くした3つの戦略が存在します。
第一に、「北海道限定販売」というスタイルを徹底している点です。
これにより、「ここでしか買えない」という特別感が生まれ、観光客にとって旅の記念やお土産としての価値を不動のものにしています。
第二に、空港での効果的な販売展開です。
新千歳空港をはじめとする観光客が多く集まる場所では、誰もが目にする一等地に商品が並べられています。
帰りのフライト直前の「最後のチャンス」を逃さず、購入へとつなげる巧みな仕掛けです。
そして第三に、秀逸なネーミングとパッケージデザインです。
1976年に誕生した「白い恋人」という名前は、北海道の雪景色を連想させます。
白を基調とした上品で清潔感のあるパッケージは、贈る相手を選ばないためギフト需要をがっちりと掴み、売上に大きく貢献しているのです。
鹿児島「ボンタンアメ」:100年愛される秘密と都市伝説
1925年(大正14年)の誕生から、まもなく100周年を迎える鹿児島のロングセラー銘菓「ボンタンアメ」。
世代を超えて愛される理由は、その伝統的な製法と、近年SNSをきっかけに広まった不思議なウワサにあります。
このアメの主な原料は、熊本県や佐賀県で収穫される「ヒヨクモチ」というもち米です。
もち米の粉を一晩水に漬け、蒸気釜で約2時間半もかけてじっくりと練り上げることで、あのもちもちとした独特の食感が生まれます。
さらに、高い場所からアメを流して重力で冷却・成形するという、昔ながらの製法が今も受け継がれています。
そして近年、SNS上で「ボンタンアメを食べると尿意が消える」という都市伝説が拡散しました。
ライブや映画の前に食べる人が増え、「ライブの必需品」とまで呼ばれるようになりました。
これに医学的な根拠はなく、メーカーのセイカ食品も効果を保証していませんが、このユニークな話題性が新たなファン層を獲得する一因となっています。
福岡「にわかせんぺい」:お面付きで楽しい!カネオくんコラボも
福岡の老舗・東雲堂が手がける「にわかせんぺい」は、博多の郷土芸能「博多仁和加(はかたにわか)」のお面をモチーフにした遊び心満点のお菓子です。
最大の特徴は、商品に「お面」が付属している点です。
輪ゴム付きで実際に顔にはめて写真を撮ることができ、旅の思い出作りにぴったりなアイテムとして観光客から絶大な人気を誇ります。
さらに、せんべい自体にもウインクした顔など様々な表情がプリントされており、袋を開けるたびに楽しませてくれます。
今回の放送では、番組キャラクターの「カネオくん」とコラボした新キャラクター「にわかネオ」の登場が予告されました。
どんな表情のお面やせんべいが生まれるのか、そのユニークなコラボレーションにも注目が集まります。
愛知「トイレ型もなか」:見た目はネタ、味は本気の衝撃和菓子
愛知県常滑市の老舗和菓子店「大蔵餅」と、住宅設備メーカー「LIXIL」という異色のタッグによって生まれたのが、前代未聞の和菓子「トイレ型もなか」です。
その名の通り、LIXIL製の高級トイレ「サティス」を、CAD設計を用いて忠実に再現したもなかの皮が特徴です。
フタの開閉も可能という驚きの精巧さで、見た目のインパクトは絶大。
しかし、人気の秘密は見た目だけではありません。
付属するあんは北海道産小豆を使用した本格的な粒あんで、自分で詰めて食べるスタイルです。
「見た目はネタ、味は本気」というギャップがSNSで大きな話題を呼びました。
実はこの商品、構想から実現までに15年もの歳月を要したこだわりの逸品。
その話題性と希少性から、常滑市のふるさと納税返礼品としても人気が沸騰し、完売が続出しました。
まとめ
「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」で紹介されたご当地銘菓についてまとめました。
どのお菓子も、味の美味しさはもちろんのこと、地域性を活かした販売戦略、作り手の遊び心、そして長い年月をかけた開発秘話など、人々を惹きつけるストーリーを持っていました。
旅行のお土産を選ぶ際に、その背景にある物語を知ることで、より一層お菓子を美味しく感じられるかもしれませんね。