2025年8月7日放送のDayDay.で、夏の便秘の原因となる「腸の砂漠化」と、その対策・腸活術について紹介されました!
猛暑の時期に便秘で悩む人が増える背景には、体内の水分不足からくる「大腸の砂漠化」という現象があります。
この記事では、その原因と具体的な予防法を詳しく解説します。
暑さによる便秘の主な原因
夏の厳しい暑さは、様々な要因で便秘を引き起こします。
主な原因を4つのポイントに分けて見ていきましょう。
水分不足と脱水
結論として、体内の水分不足が直接的な原因です。
理由として、汗を大量にかくことで体が脱水状態に陥ります。
具体例として、体は生命維持のために小腸で水分を普段より多く吸収しようとします。
その結果、大腸に届く水分が減少し、便が硬くなって排出されにくくなるのです。
これが「腸の砂漠化」の正体であり、猛暑の年には便秘の人が約2割も増加するというデータがあります。
食欲低下と食事量の減少
暑さによる食生活の乱れも便秘の一因です。
なぜなら、暑いと冷たい麺類や清涼飲料水ばかりを摂取しがちになり、食事全体の量が減ってしまうからです。
特に、腸内環境を整える善玉菌のエサとなる「発酵性食物繊維」が不足すると、腸の働きが悪化します。
野菜や果物の摂取が減ることで、便通に必要な食物繊維や水分が十分に摂れなくなるのです。
運動不足と自律神経の乱れ
生活リズムの乱れも腸に影響を与えます。
猛暑を避けるために外出を控え、活動量が減ると、大腸が便を押し出す「ぜん動運動」が鈍くなります。
また、冷房が効いた涼しい室内と暑い屋外を頻繁に行き来すると、自律神経が乱れてしまいます。
この自律神経の乱れは、腸の正常な働きを妨げる大きな要因となるのです。
腸の老化
年齢を重ねることも、便秘になりやすい要因の一つです。
実は、大腸の筋肉は30代から少しずつ萎縮し始めます。
50代以降になると、便を押し出す働きを持つ平滑筋の数や容積が減少するため、ぜん動運動そのものが低下しやすくなります。
これに夏の悪条件が重なることで、便秘が悪化しやすくなるのです。
暑さによる便秘を防ぐ方法
腸の砂漠化を防ぎ、夏の便秘を改善するためには、日々の生活習慣を見直すことが重要です。
効果的な4つの対策法を紹介します。
こまめな水分補給
最も大切なのは、こまめな水分補給です。
のどが渇いたと感じる前に、水や麦茶を少しずつ飲む習慣をつけましょう。
アルコールやカフェインが多い飲み物は、利尿作用でかえって水分を排出してしまうため、飲み過ぎには注意が必要です。
汗をたくさんかいた時は、経口補水液で水分と電解質を同時に補給するのも効果的です。
特に、就寝前と起床後の一杯は腸を潤すために欠かせません。
発酵性食物繊維を摂る
善玉菌を増やす食事を意識しましょう。
善玉菌のエサとなる「発酵性食物繊維」を多く含む、大麦、オーツ麦、ごぼう、豆類、バナナ、海藻などを積極的に食事に取り入れることが大切です。
これらの食材は、腸内で「短鎖脂肪酸」という物質を作り出します。
この短鎖脂肪酸が、大腸のぜん動運動を活発にし、便通を促すエネルギー源となるのです。
適度な運動と腸活体操
腸を物理的に刺激することも有効です。
暑い日中を避け、朝の涼しい時間帯にウォーキングや軽いストレッチを行うだけでも、腸の動きは活発になります。
また、お腹をひねる「腸ひねり体操」や、おへその周りを優しくマッサージする「腸もみ」も直接的な刺激となり効果的です。
朝、空腹の状態で炭酸水を200ml飲むと、胃腸が刺激されてぜん動運動が促されやすくなります。
冷房との付き合い方
自律神経を乱さない温度管理も重要です。
室内と屋外の急激な温度差は、自律神経のバランスを崩し、腸の働きを低下させます。
冷房の設定温度は、外気温との差が10℃以内になるように心がけましょう。
オフィスなどで自分で温度調整が難しい場合は、カーディガンやひざ掛けなどを活用し、体を冷やしすぎないように工夫することが大切です。
まとめ
「腸の砂漠化」を防ぐ夏の便秘対策についてまとめました!
夏の便秘は、単なる水分不足だけでなく、食事や運動、自律神経の乱れなど、複数の要因が複雑に絡み合って起こります。
「熱中症対策」として行うこまめな水分補給や体温管理は、実は「便秘対策」にも直結します。
日々の小さな心がけで腸内環境を整え、厳しい夏を快適に乗り切りましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。