2025年7月16日放送の『ホンマでっか!?TV』で、夏の主役「アイスの秘密20選」について紹介されました。
身近なスイーツであるアイスクリームに隠された驚きの健康・美容効果から、日本を代表するパティシエ・鎧塚俊彦さんが伝授する市販アイスを高級スイーツに変えるアレンジ術まで、アイスの魅力が満載の内容です。
アイスの秘密20選
番組では、評論家や専門家たちが、アイスに関する様々な豆知識や最新情報を解説しました。
寝る前のアイスで入眠がスムーズになる?
「寝る前にアイスを食べると寝つきが良くなる」という説があります。
ある実験では、就寝前にアイスを食べた人は食べなかった人と比較して、より早く眠りにつけたという結果が示されました。
これは、アイスクリームが一時的に脳の温度を下げ、心身をリラックスさせる効果を持つためです。
ただし、医学的な観点からは注意が必要です。
糖質や脂肪分を多く含むアイスを寝る直前に摂取すると、胃に負担がかかったり血糖値が乱れたりして、かえって睡眠の質を低下させる可能性があります。
もし寝る前にアイスを楽しむ場合は、就寝の2時間以上前に少量を食べるのが安心です。
また、代替案として低糖質のアイスや、凍らせた果物から作る「ナイスクリーム」もおすすめです。
アイスで頭がキーン!その原因と防ぎ方
冷たいアイスを急いで食べた際に生じる、こめかみが「キーン」とする痛みは、「アイスクリーム頭痛」という正式な名称があります。
この痛みは、冷たいものが口の天井部分である口蓋(こうがい)や喉に触れた際、急激な温度変化に反応して血管が収縮し、その後元に戻ろうと拡張することが原因です。
この血管の動きが痛みの信号となって脳に伝わり、頭痛として感じられます。
この痛みを防ぐ最も効果的な方法は、アイスをゆっくりと味わい、口の中の温度を急激に下げないことです。
もし痛くなってしまった場合は、舌や指で口蓋を直接温めるか、温かい飲み物を飲むと症状が和らぎます。
鎧塚俊彦シェフが伝授!市販アイスを高級スイーツに変える方法
番組では、日本を代表するパティシエの鎧塚俊彦さんが、スーパーなどで手軽に購入できる市販のアイスを、家庭で簡単に高級スイーツへと変身させるアレンジ術を紹介しました。
紹介されたアレンジの一例は以下の通りです。
- フルーツソースを添える : コンポートしたベリーや桃などを添えるだけで、見た目も華やかなカフェ風のデザートになります。
- ナッツやクランブルをのせる : 香ばしいナッツや砕いたクッキーをトッピングすると、食感に楽しいアクセントが加わります。
- 温かいチョコソースをかける : 冷たいアイスと温かいソースの温度差が、リッチで大人な味わいを演出します。
- 少量の牛乳を混ぜて再冷凍 : アイスに少量の牛乳を加えてよく混ぜ、再び冷凍庫で冷やし固めます。こうすることで空気が含まれ、ジェラートのようなふんわりとした口あたりに変わります。
これらの方法は誰でも簡単に実践でき、普段のおやつタイムを特別なものにします。
ソフトクリームの進化も注目!
今やソフトクリームは、単なる夏のおやつから、味・素材・見た目のすべてが進化した洗練されたスイーツへと変化しています。
高級なミルクを贅沢に使用したプレミアムなソフトクリームや、日本酒やリキュールなどが入ったアルコール入りの大人向けフレーバーも登場しています。
さらに、抹茶やほうじ茶といった地域限定のフレーバーも人気を集めています。
製造技術も進化しており、AIを搭載した最新のソフトクリームマシンを使えば、お店だけでなく家庭でもプロ品質の味を楽しめるようになりました。
ソフトクリームは「かわいいだけじゃない」、大人も満足できるスイーツとして確立されています。
アイスの進化年表コーナー
日本におけるアイスの歴史は、時代と共に大きく変化してきました。
昭和時代(1920〜1970年代)
日本でアイスクリームが一般に普及し始めたのは昭和初期、1930年代以降です。
1931年には、東京スマック商会が発売した「スマックアイス」が、棒状のバニラアイスをチョコでコーティングした斬新なスタイルで注目を集めました。
ソフトクリームが日本で初めて一般販売されたのは1951年で、雪印乳業がアメリカからマシンを導入し、百貨店の屋上で販売したところ長蛇の列ができるほどの人気を博しました。
そして1983年には、チョコレートとバニラアイスが層になった「ビエネッタ」が登場し、その上品な見た目から“ご褒美アイス”として一世を風靡しました。
平成時代(1989〜2010年代)
平成に入ると、アイスの多様化が一気に進みます。
1984年にハーゲンダッツが日本に上陸し、濃厚な味わいで高級アイスという新しいジャンルを確立しました。
1989年には、味付きの氷が入ったカップ「ICE BOX」が登場し、学生の定番おやつとして親しまれました。
1990年代以降は、抹茶や黒ごまなどの和フレーバーが充実し、コンビニエンスストアを中心に季節限定や地域限定の商品が次々と発売され、選ぶ楽しみが大きく広がりました。
令和時代(2020年代〜現在)
令和時代のアイスは、「体験型スイーツ」へと進化を遂げています。
ザクザク食感のクランチや、もちもちした団子入りなど、複数の食感を組み合わせた商品が人気です。
また、健康志向の高まりを受け、低糖質のアイスや植物性ミルクを使用したヘルシーなアイスも続々と登場しています。
技術面ではAI搭載のソフトクリームマシンが開発され、家庭でも本格的な味が再現可能になりました。
2025年には全国8都市で「アイスクリームフェスティバル」が開催されるなど、アイスは季節を問わず愛される日本のスイーツ文化として定着しています。
まとめ
『ホンマでっか!?TV』で紹介されたように、アイスクリームは単に体を冷やすためのおやつではありません。
寝つきを助ける可能性を秘めていたり、簡単なアレンジで高級スイーツに変身したりと、奥深い魅力を持っています。
昭和から令和へと続く歴史の中で、味も形も進化を遂げてきたアイス。
その秘密を知ることで、これからのアイス選びや食べ方が一層楽しくなることでしょう。