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【この世界の片隅にの舞台を訪ねて】すずさん家の場所は呉市畝原町!聖地巡礼ルートを紹介

2025年8月3日に放送されたNHKの特集番組「この世界の片隅にの舞台を訪ねて」では、映画『この世界の片隅に』の舞台となった広島県呉市を巡る旅が紹介されました。

この番組は終戦から80年という節目に、改めて平和の尊さについて考える内容となっています。

旅人はアニメ好きで知られる宮田俊哉さんで、片渕須直監督の案内のもと、主人公“すず”が暮らした世界を辿りました。

この記事では、番組で紹介された呉市内の舞台めぐりルートについて、詳しく解説していきます。

目次

呉市内を歩いて巡る“すずさん”ゆかりの舞台めぐりルート

映画『この世界の片隅に』の心揺さぶる風景は、今も広島県呉市の各地に残されています。

すずさんが生きた世界を実際に歩いて体験できるモデルコースには、徒歩でじっくりとその空気感に浸るルートと、バスを併用して気軽に楽しむルートの2種類があります。

どちらのコースも、映画と現実が交差する特別な体験ができ、それぞれの旅のスタイルに合わせて選ぶことが可能です。

徒歩だけでじっくり巡るルート(所要約5〜6時間)

このルートは、約5〜6時間かけて徒歩だけで巡ることで、物語の世界観を深く肌で感じられるのが魅力です。

自分の足で一歩一歩進むことで、すずさんが見た景色や感じた風を、よりリアルに想像することができます。

出発点はJR呉駅です。

駅前にある「くれ観光情報プラザ」に立ち寄ると、聖地巡礼に欠かせないロケ地マップが手に入ります。

ここで地図を広げ、これから始まる旅の計画を立てるのがおすすめです。

最初の目的地は、物語の核となる「すずさん家」です。

呉市畝原町の住宅街に、映画に登場した北條家の間取りがコンクリートの線と陰影で地面に再現されています。

無料で見学できるこの場所では、静かに佇むことで、すずさん一家のささやかな日常が目に浮かぶようです。

次に、市街地シーンで印象的に描かれた「三ツ蔵(蔵本通り)」へ向かいます。

今も昔ながらの風景が残り、すずさんが買い物をしていた頃の賑わいを想像させます。

続いて、周作さんの同僚である円太郎さんのお見舞いシーンで登場した「海軍病院階段」を訪れます。

近くには、旧呉鎮守府庁舎を偲ばせる赤レンガの建物や、デートシーンで登場した下士官兵集会所「青山クラブ」もあり、周作が勤めていた工廠の雰囲気を感じ取れます。

また、呉市立美術館や入船山記念館もこのエリアにあり、時間に余裕があれば立ち寄るのも良いでしょう。

さらに歩みを進めると、「神原国民学校跡〜防空壕跡地」に到着します。

現在は更地となっていますが、ここがすずさんと姪の晴美ちゃんが空襲から避難した場所だと思うと、胸に迫るものがあります。

ルートの最後を飾るのは、呉港や造船所を一望できる「歴史の見える丘」です。

すずと晴美が眺めたあの風景が、今も変わらず目の前に広がっています。

壮大な景色をゆっくりと楽しんだ後は、近くの「子規句碑前」バス停からバスに乗車し、呉駅まで戻ることができます。

バスと徒歩で気軽に楽しむ“ライト”コース(所要約半日)

もう少し時間を短縮したい方や、長距離を歩くのが不安な方には、バスと徒歩を組み合わせた半日コースが便利です。

体力的な負担を減らしつつ、主要なスポットを効率よく巡ることができます。

まず、呉駅前から広電バスの辰川線に乗り、約13分で「辰川バス停」へ向かいます。

バスを降りて少し歩くと、最初の目的地「すずさん家」に到着します。

ここで地面の間取りを見学したり、周辺の段々畑や隣保館跡などをゆっくり散策したりして、すずさんの暮らしに思いを馳せます。

次に、映画の市街地シーンの面影が残る「三ツ蔵」を訪れます。

バス停から一駅戻ることも可能なので、体調に合わせて移動手段を選べます。

そして最後に「歴史の見える丘」へ向かいます。

ここからの眺めは、徒歩ルートと同様に圧巻です。

すずさんが見ていた景色と今自分がいる現実が静かにつながる、不思議な感覚に包まれることでしょう。

旅の終わりは「子規句碑前」バス停からバスに乗り、呉駅まで戻ります。

このコースなら、無理なく充実した巡礼の旅が楽しめます。

どちらのコースを選ぶにしても、歩きやすい靴は必須です。

また、特に夏場は暑さ対策を万全にし、時間に余裕を持って行動することをおすすめします。

こまめな休憩と水分補給を心がけ、すずさんの足跡をたどる旅を、心に残る素敵な体験にしてください。

まとめ

今回は、NHKの番組「この世界の片隅にの舞台を訪ねて」で紹介された、広島県呉市の聖地巡礼ルートについてまとめました。

徒歩でじっくりと物語の世界に浸るコースと、バスを利用して気軽に巡るコース、どちらも呉の町に残るすずさんの面影と、平和の尊さを感じられる素晴らしいルートです。

物語の風景と、戦争の記憶を今に伝える人々の声が重なるこの町を訪れることで、私たちが守るべき「普通の暮らし」の大切さを改めて実感できるでしょう。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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