2025年8月6日放送の『めざましテレビ』内のココ調コーナーで、海外と日本の絵文字の使い方の違いについて特集されます。
SNSやメッセージで日常的に使う絵文字ですが、国や文化が違うと、同じ絵文字でも全く異なる意味で受け取られることがあります。
この記事では、海外とのコミュニケーションで誤解を生まないために知っておきたい、絵文字の意味の違いやその背景にある文化について詳しく解説します。
日本と海外で絵文字の意味が異なる理由
なぜ同じ絵文字でも、日本と海外で意味の捉え方が変わるのでしょうか。
その背景には、コミュニケーションのスタイルや文化的な価値観の違いが大きく関係しています。
背景にある文化の違い
日本と欧米の文化的な背景の違いが、絵文字の使い方に直接的な影響を与えています。
日本は「高コンテクスト文化」に分類され、言葉そのものだけでなく、文脈やその場の空気を読み取って相手の意図を理解することが重視されます。
このため、絵文字も「💦(汗)」のように、申し訳ない気持ちや少し照れている様子といった、微妙なニュアンスを伝える控えめな表現が好まれる傾向です。
一方、欧米諸国に代表される「低コンテクスト文化」では、感情や意図を直接的かつ明確に言葉で伝えることが一般的です。
絵文字もその文化を反映し、「🔥(炎)」や「💀(骸骨)」のように、感情をストレートに表現するインパクトの強いアイコンが人気を集めています。
顔文字の読み取り方も違う
表情から感情を読み取る際に、どのパーツを重視するかの違いも、絵文字の解釈に影響を与えています。
日本人は伝統的に「目」で感情を判断する文化があり、古くから使われてきた顔文字でも「(^_^)」や「(T_T)」のように、目の形で感情の起伏が表現されてきました。
これに対し、欧米では「口元」の動きで感情を読み取る傾向が強いです。
そのため、「:)」や「:D」といった口の形で笑いや喜びを示す顔文字が主流となりました。
この根本的な認識の違いが、同じ表情の絵文字でも国によって受け取られ方が変わる一因です。
礼儀やかわいさを重視する日本独自の使い方
日本では、絵文字が文章の印象を和らげ、丁寧さを示す「ポライトネス」の役割を担うことが少なくありません。
特に「💗(ピンクのハート)」や「✨(キラキラ)」、「‼️(ビックリマーク2つ)」などが頻繁に使われるのは、メッセージにかわいらしさや柔らかさ、そして相手への配慮を加えるためです。
一方で、海外における絵文字の主な役割は、感情の強調です。
笑いや怒り、驚きといった感情をより強く、直接的に伝えるための手段として用いられる点が、日本との大きな違いといえます。
人気絵文字の比較:世界と日本
世界で広く使われている絵文字と、日本で特に好まれる絵文字には、どのような違いがあるのでしょうか。
それぞれの国の人気ランキングの傾向から、文化的な特徴が見えてきます。
世界で最も使われている絵文字
世界的に見て、最も人気が高い絵文字は「😂(涙を流して笑う顔)」です。
調査対象となった16か国のうち12か国で、この絵文字が最も使用されているという結果が出ています。
アメリカ、イギリス、カナダといった国々でもトップクラスの人気を誇り、面白いジョークへの反応や、ポジティブで明るい感情を示す際の定番として、世界中のコミュニケーションで活躍します。
その他、「🤣(転げて笑う)」や「😊(にっこり笑う)」といった、笑いを表現する絵文字も欧米を中心に広く使われる代表的な存在です。
日本で特に好まれる絵文字
日本では、世界的に人気の「😂」もよく使われますが、それに加えて日本独自の文化を反映した絵文字が上位にランクインする傾向が見られます。
特に10代から30代の女性を中心に、「💗(ピンクのハート)」や「💦(汗)」が非常に人気です。
これらは感謝の気持ちを伝えたり、丁寧な印象を与えたり、あるいは少し困ったときの申し訳なさを表現したりと、多様なニュアンスを伝えるために選ばれています。
また、日本独自の文化的な意味を持つ絵文字として「💩(うんち)」が挙げられます。
海外ではネガティブで汚いものという印象が強いですが、日本では「運がつく」という語呂合わせから、幸運を願うポジティブな意味合いで使われることもある、ユニークな例です。
意外と誤解されがちな絵文字たち
私たちが日常的に使っている便利な絵文字の中には、海外では全く異なる意味で捉えられ、意図せず相手に誤解を与えてしまう可能性があるものが存在します。
ここでは、特にコミュニケーションで注意したい絵文字を紹介します。
🙏(両手を合わせた絵文字)
日本では「ありがとう」という感謝の気持ちや、「お願いします」という依頼のジェスチャーとして非常に一般的に使われます。
しかし、海外の多くの文化圏では、これは祈りを捧げる宗教的なポーズとして認識されるのが一般的です。
👀(目の絵文字)
「見てるよ」「内容を確認したよ」といった、気軽な確認の合図として使われることが多いのが日本の特徴です。
一方で、海外では驚き、疑い、あるいは何かに対して強い関心を持って注目している、といった強い視線を示す意味合いで使われます。
そのため、文脈によっては相手にプレッシャーを与えていると誤解されるかもしれません。
👍(サムズアップ)
日本では「OK」「いいね!」といった肯定的な意味で広く使われている、定番のジェスチャーです。
しかし、一部の国や文化、さらには世代によっては、このサインが皮肉や侮辱、拒絶といったネガティブなメッセージとして受け取られることがあるため、国際的なコミュニケーションでは慎重に使う必要があります。
なぜこの違いを知っておくべき?
SNSやチャットアプリを通じて、世界中の人々と瞬時にコミュニケーションが取れる現代だからこそ、絵文字の文化的なギャップを理解しておくことは非常に重要です。
言葉の壁を越える便利なツールである絵文字も、使い方を一つ間違えれば、意図せずして相手に不快な思いをさせたり、深刻な誤解を招いたりする原因となり得ます。
特にビジネスシーンで海外の企業アカウントとやり取りする場合や、異なる文化背景を持つ友人と会話する際には、相手への配慮が欠かせません。
自分が送る絵文字が相手の文化でどのように解釈される可能性があるかを少し意識するだけで、よりスムーズで心温まるコミュニケーションを築くための第一歩となるでしょう。
まとめ
めざましテレビで紹介された、海外と日本の絵文字の使い方の違いについてまとめました!
普段何気なく使っている絵文字が、国や文化が違うだけで意味が全く変わってしまうことに驚きました。
特に「🙏(お願い)」や「👍(いいね)」など、日本ではごく当たり前にポジティブな意味で使っているものが、海外では意図しないネガティブなニュアンスで伝わる可能性があることを知っておくのは、とても大切ですね。
これからは海外の方とメッセージを交換する際に、どの絵文字が適切か少し考えて選んでみようと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。