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【時をかけるテレビ】夏服の少女たちを池上彰が解説!ヒロシマ・平和を考える絵本3選

2025年8月1日(金)の22時30分からNHK総合で放送される「時をかけるテレビ」では、ジャーナリストの池上彰さんが時代を超えたメッセージを読み解きます。

今回の放送では、1988年に制作されたアニメ・ドキュメンタリー番組「夏服の少女たち〜ヒロシマ 昭和20年8月6日〜」に焦点を当てます。

この記事では、番組で紹介される「夏服の少女たち」の内容と、放送をきっかけにご家庭で平和について考えるのに役立つ絵本を3冊ご紹介します。

目次

池上彰が読み解くヒロシマの記憶「夏服の少女たち」

「時をかけるテレビ」は、過去のテレビ番組が持つ普遍的なメッセージを現代に伝える番組です。

2025年8月1日の放送回では、1988年に放送され大きな反響を呼んだ「夏服の少女たち」を取り上げます。

この番組は、原爆によって命を奪われた広島の少女たちの悲劇と、その背景にある厳しい現実を、アニメーションとドキュメンタリーという2つの手法を融合させて描いた作品です。

池上彰さんが解説役を務め、この歴史的な番組が持つ意味を深く掘り下げていきます。

アニメとドキュメンタリーで語る「少女たちの最期」

番組の核心となるのは、1945年8月6日に広島で起こった出来事です。

あの日、広島県立広島第一高等女学校の一年生220人は、学徒動員として建物の取り壊し作業にあたっていました。

その作業のさなかに原子爆弾が投下され、彼女たちは全員が尊い命を落としました。

アニメパートでは、少女たちが遺した日記や手紙に基づき、彼女たちの日常や抱いていた夢、そして未来への想いが丁寧に描かれます。

脚本は、数々の名作ドラマを手掛けてきた内館牧子さんが担当しています。

一方、ドキュメンタリーパートでは、犠牲となった生徒たちの遺族が、戦後どのような思いを抱えて生きてきたのかを追います。

愛する娘を失った親たちが、深い悲しみを乗り越え、その記憶を語り継ごうとする姿は、現代に生きる私たちに平和の尊さを強く訴えかけます。

現代に問いかける番組の意義

今回の放送では、司会の池上彰さんと、ゲストとして出演するトラウデン直美さんが、1988年のオリジナル番組が制作された背景やその狙いを紐解きます。

社会問題に高い関心を持つトラウデンさんと共に、なぜ今、この「夏服の少女たち」を再び世に問う必要があるのかを深く考察します。

また、番組の技術的な側面にも光を当てます。

当時の映像技術や、生存者の証言をどのように番組に取り入れたのかを分析します。

アニメとドキュメンタリーを組み合わせることで、事実を伝えるだけでなく、視聴者の感情に深く訴えかける構成になっている点が、この作品の大きな魅力の一つです。

この手法が、70年以上前の出来事を現代の私たちにどう伝えてくれるのか、注目すべきポイントです。

ヒロシマのことを絵本でやさしく伝える

「時をかけるテレビ」で描かれる広島の少女たちの物語は、私たちに平和について考える貴重な機会を与えてくれます。

この番組をきっかけに、特に小さなお子さんと一緒に、家庭で平和について話し合ってみてはいかがでしょうか。

難しいテーマも、やさしい言葉と絵で描かれた絵本なら、子どもの心にもまっすぐ届きます。

ここでは、親子で読みたい3冊の絵本を紹介します。

『さがしています』

この絵本は、原爆によって持ち主を失った「かばん」や「くつ」といったモノたちが語り手となるユニークな作品です。

「わたしをさがしています」という静かな語りかけから始まり、モノたちの視点を通して、あの日、一瞬にして日常が奪われた悲劇を伝えます。

広島平和記念資料館に収蔵されている遺品の写真を使い、短い文章が添えられているため、幼い子どもから大人まで、真摯な気持ちでページをめくることができます。

『ひろしまのピカ』

小さな女の子「みいちゃん」の視点から、原爆が投下された日を描いた絵本です。

「ピカッ」という閃光と共に、平和だった街や人々の姿が一変してしまう様子が、強烈で印象的な絵によって表現されています。

中には恐ろしさを感じる場面もありますが、それ以上に命の尊さや平和への願いといった、非常に大切なメッセージが込められています。

世界中の子どもたちに読み継がれている不朽の名作です。

『絵で読む 広島の原爆』

この本は、小学校中学年以上の子どもたちに向けて、原爆の歴史的背景や科学的な側面を、豊富なイラストや図解で丁寧に解説しています。

なぜ原爆が作られ、広島に投下されたのか、そしてどのような被害をもたらしたのかを、客観的かつ分かりやすく学ぶことができます。

その詳しさから、夏休みの自由研究のテーマとしても活用できる一冊です。

家でできる「平和の勉強」

紹介した絵本を読んだ後、「どんなことを感じた?」「もし自分だったらどう思うかな?」といった対話を家族ですることが、学びを深める上で非常に重要です。

「時をかけるテレビ」で見た広島の少女たちの物語と絵本の内容を結びつけ、「今の私たちにできることは何だろう」と一緒に考えることで、子どもたちの心に平和を大切にする気持ちが育まれます。

これらの本は、子どもたちへの夏の読み聞かせにも最適です。

まとめ

2025年8月1日に放送される「時をかけるテレビ」の「夏服の少女たち」特集と、関連する絵本についてまとめました。

番組で描かれる過去の悲劇を知ることは、現代を生きる私たちにとって非常に意味のあることです。

さらに、紹介した絵本を通じて家庭で平和について話し合うことで、その学びはより深く、確かなものになります。

この夏、テレビ番組と絵本をきっかけに、親子で平和の尊さについて考えてみる時間を持ってみてはいかがでしょうか。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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