2025年7月27日放送の「遠くへ行きたい」で、俳優の勝村政信さんが旅する和歌山県の「熊野古道と三社巡り」について紹介されました。
歴史と自然が息づく和歌山県を舞台に、世界遺産・熊野古道と熊野三山を巡る癒やしの旅です。
勝村政信が歩く、熊野古道と三社巡りの旅
俳優の勝村政信さんが、歴史と自然が息づく和歌山県の熊野古道と三社巡りを旅します。
世界遺産に登録された神秘の道・熊野古道をはじめ、熊野那智大社・熊野本宮大社・熊野速玉大社の三社を実際に巡る様子が紹介されます。
那智の滝の圧倒的な美しさや、地元に根ざした文化・グルメ、温泉やスポーツまで、多彩な体験が詰まった内容です。
世界が認めた祈りの道「熊野古道」を歩く
紀伊半島を南北に貫く熊野古道は、かつて上皇や庶民が熊野詣を行うために通った道で、今も多くの人々が祈りや癒やしを求めて歩く巡礼路として知られています。
その風景は静かで、杉やヒノキの大木に囲まれた石畳の道が続きます。
勝村さんは、ひとつひとつの足取りを確かめながら、時代を超えて受け継がれてきた人々の想いを感じながら歩を進めます。
熊野那智大社と那智の滝―壮大な自然と信仰の融合
旅の始まりは、紀伊山地の山あいにたたずむ熊野那智大社です。
朱塗りの社殿が緑の山々に映え、静かな中にも厳かな空気が漂っています。
ここでは自然そのものが神とされる「那智の滝」が大きな見どころです。
落差133メートルを誇る滝は、空からまっすぐ水が降り注ぐような光景で、訪れる人すべてを魅了します。
滝の前で心を静めると、まるで時間が止まったかのような感覚に包まれます。
熊野本宮大社で感じるスポーツとの縁
続いて訪れるのは、山の奥に鎮座する熊野本宮大社です。
厳かな社殿と立派な鳥居が迎えてくれるこの神社は、かつてサッカー日本代表が必勝祈願に訪れたことで有名になりました。
境内には、日本代表のエンブレムでもある「八咫烏(やたがらす)」の像があり、サッカーファンにとっては“聖地”とも呼ばれる場所です。
勝村さんは、伝統と現代文化がつながるこの場所で、祈りの力が今も息づいていることを実感します。
地元ならではの味と温もりを体験
旅の途中では、和歌山ならではの味と、自然に癒やされるひとときが用意されています。
どれもが、地域に根差した文化を感じさせるものばかりです。
昔ながらの味「釜餅」にほっとする
本宮エリアで長年親しまれてきたおやつが、もち米を蒸して丸く成形し、香ばしく焼き上げた「釜餅」です。
あんこを包んだものやシンプルな塩味など、素朴な味わいが魅力で、旅人の空腹をやさしく満たしてくれます。
勝村さんも、地元の人の勧めで一口食べ、そのやさしい甘さに笑顔を見せます。
熊野古道の途中で湯の峰温泉へ
歩き疲れた体を癒すために立ち寄るのが、世界遺産のひとつでもある湯の峰温泉です。
約1800年の歴史を持ち、日本で最も古い温泉とも言われます。
ここには、世界で唯一「世界遺産の中にある公衆浴場」とされる「つぼ湯」があり、清流沿いの岩場に小さくたたずむ湯船は、まるで秘密基地のような雰囲気です。
温泉の湯は時間によって色が変わるほど成分が豊富で、体の芯から温まります。
文化もスポーツも、体験から深まる和歌山の魅力
和歌山は、自然と歴史だけでなく、人と人をつなぐ文化やスポーツにも彩られた土地です。
今回の旅では、ユニークな体験を通してその魅力が紹介されます。
ニュースポーツ「バスピン」で地域の活力にふれる
「バスピン」は、和歌山で考案された新しいスポーツです。
バスケットボールの要素と卓球の動きが合わさった競技で、子どもから高齢者まで幅広い世代が楽しめます。
勝村さんは初挑戦ながらも一生懸命プレーし、スポーツを通じて地域の人々と笑顔を交わします。
こうした体験は、観光だけでは見えない土地の魅力を映し出します。
梅の本場で、梅酒の奥深さを味わう
和歌山といえば、全国一の生産量を誇る梅干しと梅酒の名産地です。
旅の後半では、地元の梅農家を訪れ、何種類もの個性豊かな梅酒を飲み比べます。
味わいは香り高く、甘み・酸味・熟成度など一本ごとに異なり、それぞれに生産者の思いが込められていることが伝わってきます。
538段の石段が導く、熊野速玉大社で旅の締めくくり
最後に訪れるのが、熊野三山のひとつである熊野速玉大社です。
ここでは本殿まで538段もの石段を登っていくという、まさに“祈りと試練の道”が待っています。
ひと段ずつ踏みしめながら、旅の最後にふさわしい静かな時間が流れます。
石段を登り切った先には、厳かで清らかな本殿が姿を見せ、すべてのエピソードがひとつにつながるような達成感に包まれます。
熊野古道ウォーキングの服装と持ち物ガイド
熊野古道は、しっとりとした石畳や起伏のある山道、杉林の中など自然に包まれた道を歩く旅です。
道中の気候や地形は変わりやすいため、しっかりとした準備が大切です。
特に初心者の方にとっては、歩きやすく快適な服装と装備が旅の満足度を大きく左右します。
ここでは実際の熊野古道の歩き方に合わせて、必要な服装や持ち物を詳しく紹介します。
歩きやすく疲れにくい靴選びが基本
熊野古道の道は、舗装されたところだけでなく、苔むした石段やぬかるんだ土の道も多く含まれます。
そのため、靴はしっかりした防水機能のあるトレッキングシューズがおすすめです。
特に足首まで覆うミドルカット〜ハイカットタイプは、滑りやすい坂道でも足を守ってくれるので安心です。
靴ずれ防止のためにも、新品の靴をいきなり使うのではなく、事前に何度か履いて慣らしておくことが大切になります。
天候の変化に備える服装選び
熊野古道の森の中は湿気がこもりやすく、雨が急に降ることもあります。
そのため、服装は速乾性のある長袖・長ズボンを選びましょう。
汗をかいてもすぐ乾く素材なら、体が冷えるのを防げます。
レインウェアは上下セパレートタイプが動きやすく、荷物も守れるポンチョ型も便利です。
日差しが強い日や虫除け対策にもなるので、つばの広い帽子やUVカットのアームカバーも役立ちます。
体力と安全を支える持ち物のチェック
熊野古道を快適に歩くためには、持ち物もよく考えて準備しましょう。
基本は両手があく登山用リュックで、20~30リットル程度が目安です。
リュックの中には水分(最低500ml以上)、塩分を補える行動食(飴、梅干しなど)を入れておくと、疲れたときの回復にもなります。
石段の多い場所ではトレッキングポールがあると足腰の負担を減らせます。
また、道に迷わないように地図や簡易GPSアプリもあると安心です。
救急用品と衛生用品も忘れずに
旅の途中で転んだり靴擦れが起きたりすることもあるため、絆創膏や消毒液、虫よけスプレーなどの救急セットも必須です。
また、温泉に立ち寄る予定があるなら、ビニール袋(濡れたタオルや靴下を入れる用)や小さめのタオルも持っておくと便利です。
夏場は汗をかきやすいため、替えのTシャツや靴下をリュックに1枚入れておくと快適さが長続きします。
初心者向けチェックリスト
分類 持ち物 理由・ポイント
靴 防水トレッキングシューズ(ミドル〜ハイカット) 滑りやすい山道や石段でも安心
服装 長袖・長ズボン(速乾素材) 日焼け・虫除け・汗冷え対策
雨具 上下セパレートのレインウェア、ポンチョ 突然の雨や湿気に備える
頭部 つば付き帽子、日よけタオル 紫外線と熱中症予防に
バッグ 20〜30Lのリュック、ウエストポーチ 荷重バランスと利便性重視
飲食 水500ml以上、行動食(飴・梅干し) エネルギー補給と水分補給
補助具 トレッキングポール、地図 疲労軽減とルート確認
衛生用品 絆創膏、消毒、ティッシュ、ビニール袋 ケガや汗、汚れへの対応
温泉対応 タオル、着替え、ビニール袋 湯の峰温泉などで活用できる
まとめ
俳優・勝村政信さんが旅した和歌山県の熊野古道と三社巡りについてまとめました。
世界遺産の道を歩き、那智の滝の絶景に心打たれ、つぼ湯で疲れを癒やす素晴らしい旅でした。
また、釜餅や梅酒といった地元の味、バスピンという新しいスポーツ体験も紹介されました。
これから熊野古道を訪れる方は、ぜひ紹介した服装や持ち物ガイドを参考にして、安全で快適な旅を楽しんでください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。