2025年8月4日放送の日テレ ZIP、街録ZIPのコーナーで「東大生小学生で読みためになった一冊」が特集されました!
番組では、現在の東大生たちが小学生時代に読んで大きな影響を受け、知的好奇心の礎を築いたとされる書籍が多数紹介されました。
東大生が小学生の時に読んでためになった本
ここでは、番組で取り上げられた、子どもたちの未来の可能性を広げる素晴らしい本たちを具体的に紹介していきます。
科学の世界への扉を開く図鑑から、想像力をかき立てるファンタジー、そして人間や社会への深い洞察を与える文学作品まで、多彩なラインナップです。
世界で一番美しい元素図鑑
本書は、私たちの世界を形づくる根源である118個すべての元素を、圧倒的に美しい写真で視覚的に表現した、これまでにない科学百科です。
ベストセラーとして全世界で120万部、日本国内でも30万部を売り上げています。
大きな特徴は、すべての元素について、その純粋な状態の写真だけでなく、私たちが日常生活で目にする化合物や応用製品の姿も豊富なカラー写真で紹介している点です。
これにより、元素という抽象的な概念を、具体的で身近なものとして理解できます。
解説文は科学的な知見に基づきながらもユーモアにあふれており、各元素の発見にまつわる物語、性質、そして意外な用途などのエピソードを楽しく学べるよう工夫されています。
詳細な科学データも網羅されており、「美しい写真集」「科学エッセー」「最新データ集」という3つの側面を併せ持つ、子どもから研究者まで全ての科学ファンにとって必携の一冊です。
はてしない物語
この本は、一人の少年が物語の世界に入り込み、国を救うための壮大な冒険を繰り広げる、ドイツを代表する大長編ファンタジー小説です。
物語は、10歳の少年バスチアンが不思議な本を読み始めるところから始まります。
彼が読む本の世界「ファンタージエン国」は、正体不明の「虚無」によって崩壊の危機に瀕していました。
その国を救う唯一の方法は、人間界から子どもを連れてくること。
やがてバスチアン自身がファンタージエンの運命を担うことになります。
映画化もされたことで世界的に知られる、想像力の偉大さを教えてくれる不朽の名作です。
普及版 数の悪魔 算数・数学が楽しくなる12夜
算数や数学に苦手意識を持つ少年の夢の中に、毎晩「数の悪魔」と名乗る老人が現れ、数学の魅力を解き明かしていくという物語形式のユニークな入門書です。
「謎解きクリエイター」として知られる松丸亮吾さんも推薦しています。
学校の授業で習う算数とは全く違うアプローチで、数の世界の不思議と面白さを教えてくれます。
例えば、「1」や「0」が持つ魔法のような性質、ウサギのつがいが増える法則に隠されたフィボナッチ数、パスカルの三角形の秘密など、知的好奇心をくすぐるテーマが12夜にわたって語られます。
オールカラーのイラストと共に楽しく学べるため、算数が嫌いな子どもでも夢中になれる一冊です。
ワイド版 風雲児たち 全20巻/風雲児たち 幕末編 全34巻
本作は、ギャグを交えながら日本の歴史を壮大なスケールで描く「歴史大河ギャグ漫画」という独自のジャンルを確立した傑作です。
特に幕末に活躍した坂本龍馬や西郷隆盛といった維新の志士たちが、どのような時代の流れの中で登場し、何を成し遂げたのかを、単なる英雄譚としてではなく、人間味あふれるドラマとして描いています。
歴史の大きなうねりを、楽しみながら深く理解することができる構成になっており、歴史ファンはもちろん、これから歴史を学ぶ子どもたちにも最適な作品です。
月と六ペンス
安定した仕事、幸せな家庭というすべてを40代にして捨て去り、絵を描くという情熱だけに人生を捧げた男の壮絶な生き様を描いた、英文学史上に残るベストセラー小説です。
物語は、ロンドンで株式仲買人として平凡な生活を送っていたチャールズ・ストリックランドが、ある日突然、家族も仕事も捨ててパリへ向かうところから始まります。
彼の目的はただ一つ、画家になること。
常人には理解しがたい彼の行動を通じて、芸術に取り憑かれた人間の狂気と純粋さ、そして人間の本質とは何かを鋭く問いかけます。
ある天才画家の生涯をモデルにしており、その圧倒的な情熱が読者の心を揺さぶります。
人間失格
「恥の多い生涯を送って来ました」という、あまりにも有名な一文で始まる太宰治の代表作であり、日本文学における金字塔の一つです。
主人公である大庭葉蔵の手記という形で、彼が幼少期から自己を偽り、道化を演じ、人間社会にうまく溶け込めずに破滅していく過程が赤裸々に綴られます。
しかし、彼の死後に語られる別の人物の言葉からは、全く異なる彼の姿が浮かび上がります。
人が社会の中で他者と関わりながら生きていくことの意味、そして「失格」とは一体何なのかを、読者一人ひとりに問いかける捨て身の問題作です。
まとめ
「東大生が小学生の時に読んでためになった本」についてまとめました!
今回紹介された本は、科学、ファンタジー、数学、歴史、海外文学、日本文学と、非常に幅広いジャンルにわたっていました。
どの本も、単なる知識を得るだけでなく、物事を深く考える力や豊かな想像力を育むきっかけを与えてくれるものばかりです。
子ども時代にこうした多様な世界に触れることが、将来の大きな糧になることを改めて感じさせられます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。